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失言を連発して国土交通相を5日間で辞任した自民党の中山成彬氏=宮崎1区=が次期総選挙への不出馬を表明したことで、自民党内で東国原英夫・宮崎県知事を公認候補として擁立する機運が高まっている。すでに党関係者が水面下で交渉に乗り出し、東国原知事側も出馬を検討しているという。

 「いまのところは考えていないが、地方を変えるためには国を変えないといけない。柔軟に対応しなきゃならない局面が出てくるかもしれない。可能性はゼロではない」

 中山氏の引退情報が流れた3日夜、東国原知事は都内で記者団にこう語り、国政転身に含みを持たせた。すでに中山氏側から後援会に打診があったことも明かし、「国政へ行って汗を流してこいといわれれば、その時は考えたい」と述べた。近く、自民党選対幹部と会談し、検討に入るとみられる。

 「日教組をぶっ壊す」「成田空港反対派住民はゴネ得」「日本は単一民族」といった問題発言を連発した中山氏については、地元から「選挙を戦えない」との声が出ており、先週末の世論調査でも厳しい結果が出ていた。

 そこで、「勝てる候補」として、高支持率を続ける東国原知事の待望論が高まっているわけだ。「すでに出馬は固まった」と話す自民党選対関係者もいる。宮崎1区で民主党などの推薦を受けて出馬する川村秀三郎氏は、先の知事選で東国原知事に完敗しているだけに、警戒感を強めている。

 東国原知事は、中山氏が国交相を辞任した9月28日、「高速道路の整備が日本一遅れている宮崎にとって、非常に期待されていた」と辞任を残念がった。翌29日になり、それまで任期満了後の国政転身を示唆してきた立場を、次期総選挙でも「可能性はゼロではない」と軌道修正した。

 知事の立場で政府与党に陳情する手法に限界を感じているとも言われ、中山氏が引退したことで「自分でやろうと意を強くしたのかもしれない」(自民党中堅)と見る向きもある。

【県政“投げ出し”には抵抗も】

 一方で、東国原知事は「県の来年度予算や経済対策に取り組まねばならず、責任感、義務感でいっぱいだ」と語っており、任期半ばで県政をほうり出すことに抵抗もありそうだ。「“宮崎のセールスマン”を自任するだけに、出馬をほのめかすことで、宮崎に注目を集めようとしているのでは」(県関係者)とも言われている。




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