麻生氏“資金力”は福田氏の3倍 支出もビッグ
自民党総裁選候補の麻生太郎幹事長の“資金力”は、福田康夫元官房長官の約3倍-。14日に総務省が公開した資金管理団体の収支報告書によると、平成18年分の収入総額は、麻生氏が約1億5794万円、福田康夫氏が5211万円で、その差は3倍。総裁選では、福田氏の勝利が固まったが、資金力では麻生氏に軍配が上がった。
麻生氏の資金管理団体「素●(そわい)会」(東京都千代田区)の収支報告書によると、収入総額のうち、最も大きいのは、18年5月に都内のホテルで開催したパーティー「麻生太郎政経セミナー」の収入約8000万円。個人のほかに、麻生氏の関係会社、「日本医師連盟」(同文京区)や「日本薬剤師連盟」(同新宿区)がチケットを購入していた。
個人による寄付は、2000万円。政治団体による寄付は5600万円。大口は「麻生太郎先生を囲む会」(大阪府岸和田市)が1800万円、次いで自ら代表を務める「自由民主党福岡県第8選挙区支部」(飯塚市)と「中国素●会」(広島県呉市)から1000万円の寄付を受けている。
これに対し、福田氏の資金管理団体「千代田経済懇話会」(東京都港区)は18年4月と10月に東京都内のホテルでパーティーを開き、それぞれ約500人を集めて計4396万円。個人寄付は615万円。政治団体からの寄付は日本医師連盟から200万円の献金を受けていた。
日本医師連盟は麻生氏に500万円の献金をしたうえに、パーティー券150万円分を購入。ここでも、麻生氏と福田氏の差が出た。
福田氏はほかに、政治団体「福田経済研究会」(東京都港区)の収入約653万円がある。 一方、支出でも、麻生氏は約1億7293万円で、福田氏の5166万円を大きく上回った。