麻生氏もみくちゃや~! 福田氏は待ちぼうけ
17日午後に高松市内で行われた自民党総裁選街頭演説で、デパート前の狭い路上に約4000人の聴衆が詰めかけ、握手攻めにあった総裁候補の麻生太郎幹事長(66)がバスに戻れなくなり、出発が遅れる一幕があった。
演説の途中から小雨が降り出し、麻生氏が2分早く切り上げたにもかかわらず、党本部が用意した大型バスまでの道路沿いに長い人垣ができ、麻生氏は10分以上にわたって、握手を求めて取り囲んだ年配の女性や若者らに足止めされて、もみくちゃになった。
この間、対立候補の福田康夫元官房長官(71)や臼井日出男選挙管理委員長はバスのなかで待ちぼうけ。たまりかねたのか、福田氏は自分からバスの窓を開けて聴衆に手を振りながら「お願いしますね」と声をかけていた。
漫画好きである事から、オタクの一部から絶大な支持を受けており、2006年の自民党総裁選でもオタクらしき追っかけが現れた。同総裁選で秋葉原での第一声を行った時には、「秋葉原駅前にお集まりの皆さん、そして秋葉原の自称オタクの皆さん」と切り出し、日本のコンテンツ産業の対外競争力を評価する旨を表明し、その際に「この中に『キャプテン翼』を知っている人手を挙げて!」とリップサービスを加えた発言を行った。また、自らオタクと公言する中川翔子が安倍政権の支持率回復には「かわいげが必要」と発言したと知ると、麻生は「かわいさが必要か…あの子の言葉なら『ギザカワユス』なんだろうが、50を過ぎた男が『かわいい』と言われても、あまり気持ち良くないんじゃない? まだ『ちょいワル』の方がいいんじゃないか」と記者団に語っている。その際、麻生は中川を「あの絵のうまい子だろ」と評している。
2007年には、8月30日から9月3日まで横浜みなとみらい地区で開催された世界SF大会(ワールドコン)の開会式に「元外務大臣、自民党幹事長・麻生太郎」の名で祝電を送っている。
2007年9月12日に安倍晋三首相が辞意表明をしたとたん市場の株価が乱高下した。その中で「麻生首相」の誕生を期待する意味からバンダイビジュアル、ブロッコリー、東映アニメーション、幻冬舎、まんだらけなどといったアニメやマンガ関連の企業の株価が軒並み上昇した。ところが、9月13日に福田康夫元官房長官が総裁選出馬の意向を示し、麻生がきわめて不利な情勢となると、急に関連株は下がった。